2009年9月18日 (金)

泳ぐモノアラガイ

モノアラガイはヘイケボタルの幼虫エサとして知られている小さな巻貝です。昔は水田に行けば普通に見る事ができる貝だったのに、この頃は農薬を使ったり、農閑期に水田から水を抜いてしまうからなのか、滅多に見掛けなくなってしまいました。

我が家のメダカを飼っている水槽には2匹だけモノアラガイがいるのですが、水槽の水を換えようとして水槽の中を覗いていたら、水槽の壁面に張り付いていたモノアラガイが突然水面に浮いてきました。何が起きたのか意味が分らず観察していたら、なんと水面で貝を下に足のような部分を上にして浮いて、そのままスィーッと移動し始めたのです。まるで背泳ぎをしているような光景にビックリ。ハマグリとかホタテ貝のような2枚貝が泳ぐのは知っていたのですが、まさか巻貝が泳ぐとは知りませんでした。


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2009年7月22日 (水)

皆既日食

22日は国内で46年ぶりに皆既日食が見られて、継続時間が6分40秒ほどと比較的長いということで、観測が可能な屋久島やトカラ列島の宝島や悪石島が何ヶ月も前から話題になっていました。これらの場所は小さな島で宿泊設備などが足りないため、観測者用にテントサイトが用意されたそうですが、生憎の雨模様で観測終了直後には誰もいなくなったテントサイトがテレビに映し出され、利用者が近所の体育館に非難したと報じられていました。せっかく中国まで行った取材陣も雷雨の中からの中継で気の毒なようでした。

このような悪天候でも、皆既日食が見られるハズだった地域では皆既中にまるで夜中になったように暗くなる体験が出来たようで、その様子をテレビで見ていても神秘的な雰囲気を味わうことが出来たのですから、日食のメカニズムが知られてなかった頃の人たちが、このような体験をしたら怯えるのも無理はないことです。

関東地方では部分日食が見られるということで楽しみにしていたのですが、こちらも生憎の雨で、太陽が掛けているであろう時間に一瞬だけ雲間から陽射しが漏れたのを確認出来ただけでした。46年ぶりの皆既日食なのに残念です。26年後の皆既日食のときには見ることが出来るのでしょうか?

私は日食というと、1978年10月2日の部分日食を教室の窓から見たのことを思い出します。夕方の日食で太陽が掛けた状態で沈むことが珍しいと話題になっていたので、私は現像済みのフィルムの黒い部分をスライド用マウントにセットしたものを何枚が作って持っていって、クラスの仲間と一緒に見た覚えがあります。今日の日食を見てあの日のことを思い出している人がいたでしょうか。


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2009年7月15日 (水)

梅雨明けとツユクサ

12日に九州南部、14日に関東甲信越地方の梅雨明けが発表になりました。水戸も毎日暑い日が続いていて先が思いやられますが、今日は全国各地で猛暑日になったようです。水分補給に注意して、熱中症や日射病、熱射病に注意しましょう。

夏の朝の花と言えばツユクサを思い浮かべますが、庭に珍しい斑入りのツユクサが1本咲きました。斑入りのツユクサなんて初めて見たのですが、このツユクサが咲いた場所はいつもスズメやヒヨドリたちが集まって来る場所なので、もしかしたら鳥の糞に種が混じっていたのかもしれません。

花をよく見ると何かがクルクルっと巻いています。お昼ころになるとこのように巻くのですが、これは雌しべと2本の長い雄しべが巻いて柱頭と葯が接することで、自花受粉するためなのだそうです。普通は花びらが閉じ始めた頃に巻くものなのですが、このツユクサは、花びらがきちんと開いているのに雄しべと雌しべが巻いていました。

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2009年7月11日 (土)

オバボタルを確認したのですが…

私の散歩コースの1つになっている緑地公園の中に、俗にホタルの湿地と呼ばれている場所があります。この湿地では毎年ゲンジボタルとヘイケボタル、クロマドボタルの幼虫が確認されているのですが、ついに4種類目のオバボタルを確認することが出来ました。(茨城県内にはこの4種類以外にヒメボタル、オオオバボタル、スジグロボタル、ムネクリイロボタル、カタモンミナミボタルの5種類、合わせて9種類のホタルが生息していると言われています。)しかし、オバボタルの確認を素直に喜べない事情があるのです。


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2009年6月20日 (土)

谷津田の夕暮れ

北浦の側に雰囲気のある田園地帯を見つけて散策して来ました。この辺りの田んぼは周囲を山に囲まれている谷津田です。昼までも殆ど人通りがなく、夕方になると聴こえて来るのは鳥の声と側の音だけ。しばらくすると鳥の声も聴こえなくなり、なんとなく足を止めて振り返ってみたら、西側の山の向こうに太陽が沈み、空が茜色に染まっていました。

空の茜色が薄れ濃い青から暗い夜空に変わり始めると、アカガエルやアマガエルの声が聴こえ始めます。この辺りは農道の側にところどころ外灯があるだけで、民家などの光りが殆ど見えません。ここの谷津田を歩いていると何だかトトロの世界に入り込んだような雰囲気を感じてしまいました。人工的な灯りのない闇の景色を体験したのは、いつ以来でしょうか? 暗い景色の中にいると聴覚や嗅覚が強く感じるのはとても不思議です。

陽が沈んで辺りが真っ暗になると、木の葉の上や草の茂みでゲンジボタルやヘイケボタルがチカチカ光り始め、やがて森の中を照らしながら飛び始めました。


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2009年6月 1日 (月)

ゲンジボタルの光の意味

ホタルと言うと点滅しながら飛ぶ姿を思い浮かべることが多く、そのような光りはオスとメスの求愛のシグナルだと言われていますが、ホタルの光りというのは本当に求愛のシグナルという意味だけなのでしょうか?

ゲンジボタルの雄が光る様子を調べるため、光跡をお腹側から見て撮ってみると、這い回るときは光ったまま光量を強弱しながら移動していることが分ります。草むらに止まったオスは光ったままだったり、ゆっくり強く発光して、一瞬にして消えるような点滅をするときもあり、交尾するときは葉の上で発光したままになっています。たまたま飛んで来たホタルを手に取って観察していると、点滅を止めて光ったままになったり、消えたままになったりすることもあり、不意に風を感じたり、大きな音に反応して強く光ることもあります。その他にも、卵、幼虫、蛹、成虫と成長するどの段階でも光るわけで、成虫も観察してみれば色々な光り方をすることが確認できるのですから、きっと求愛のシグナルだけではないハズです。

卵や蛹のときは、他の生物に食べられないための威嚇の光り、幼虫が上陸するときや、メスが産卵するときは仲間に安全を知らせつつ、自分たちの身を守るための光り。そして風などの刺激を受けたときの光りがあると考えても良いのではないでしょうか。

もしも、この謎が解けたらホタルの会話が理解できるかもしれません。


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2009年5月29日 (金)

ホタルの地域性と適合性

先日、ウェザーニューズから発表になった「ほたる前線」によると、茨城県では6月10日頃にホタルが飛び始めるという予想でしたが、水戸市内の発生の早い場所では5月20日に羽化直後の姿を初見。昨夜は20匹ほど舞っているのを確認できました。しかし、以前、群舞している様子を撮影した場所では、まだホタルの姿が確認出来ていません。

同じ市内の平野部の水田地帯で、環境に大きな差がなく温度などの差もそれほどないところでも、場所によって発生時期が違ったり、形態の特徴が少しずつ違うことがあります。ホタルに限らず生物は生まれ育った環境の影響を大きく受け、それぞれ育った場所に適合した成長をしているから、このような差が出るわけです。同じゲンジボタルでもDNA鑑定をすると全国で6つのタイプに分かれていて、同じ地域に生息するホタルでも、それぞれの自生地の環境に適合して生きていると考えられています。

ホタルを増やすために自生地から採集した成虫に卵を産ませ、サナギになる寸前まで育てたものを放流するといった活動をしている人たちがいますが、このような人たちは水系が同じであれば、ホタルを人為的に移動しても良いと言っています。ところが、自生しているホタルを観察してみると、同じ川でも200〜300メートル離れただけで発生時期がまったく違うところが何ヶ所もあります。この現象は遺伝的な地域性による違いから起きているか、人工飼育したものを放流したことで生態が乱れてしまったために起きた現象なのではないかと思われています。

そもそもホタルの移動能力を超えた移動を人為的にさせることが間違いで、自然から切り離して人工飼育したものを、育った場所と違うところに放流するのだから適合するわけがないのです。仮に多少はホタルが自生している場所に放流しているとしても、その場所に適合しないホタルを放流していては、自生していたホタルにも生態系にも悪い影響を与えるだけで意味がないのです。

自然の生物は単純な足し算引き算で成り立っているわけではなく、複雑に影響し合って成り立っています。ですから100匹の成虫を採集したから、あとで幼虫を100匹放流するとか、元々100匹いたところが20匹になってしまったから、他所の生息地から80匹採ってきて補充すれば良いというものではないのです。考えてみればとても単純なことなのに、何故このような事に気が付かないのでしょうか?

ホタルの研究者が集まった日本ホタルの会や全国ホタル研究会では、数年前から安易なホタルの放流に警笛を鳴らすガイドラインを発表し啓蒙活動をしています。このブログからも自然から切り離し人工飼育したホタル(養殖ホタル)の自生地への放流、地域性を無視した放流や遺伝子交雑、近親交配などの問題を無視して飼育したものの放流をしないようにお願いします。業者から購入したホタルやカワニナの放流なんてもってのほかです。


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2009年5月21日 (木)

ホタルブクロとホタルと再会

白いホタルブクロ。今年は1番目の花が20日に開花しました。この野草は大好きな花で、毎年咲いてくれるのが楽しみです。庭には元々、赤紫の花のホタルブクロと白いホタルブクロがあったのですが、いつのまにか白い花しか咲かなくなりました。

シランの花は赤花が咲いた後に少し遅れて白花が咲くのに、ホタルブクロは白い花の方が先に咲きます。色によって繁殖力の強弱があるのか、咲く順番に決まりがあるのか気になります。

家の近くの川沿いにある公園には赤紫の花のホタルブクロが何株かあって、昨年は綺麗な花をたくさん咲かせてくれました。その写真をブログにも載せましたが、私が撮影した翌日に公園の除草作業が行なわれ、ホタルブクロが咲いていた辺りは丸坊主になってしまいました。地上に出ていた部分が刈り取られただけなら、今年も花が咲くかもしれないと期待していたのに、どこにも見当たりません。どうやら根こそぎ抜き取られてしまったようです。いくら除草作業とはいえ、こんなに綺麗に咲いているものを躊躇せず全て抜き取れるなんて、どういう神経をしているのだろうと思ってしまいます。どう考えたって蔓草のように所かまわず広がって迷惑になったり、美観を損ねたりするようなものではないのに、どうして処分されなければいけないのでしょう?


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2009年4月22日 (水)

ゲンジボタルの上陸

ついにゲンジボタルの上陸を記録することができました。ゲンジボタルの幼虫は、4月になるとサナギになるために川の中から土手に這い上がり土の中に潜ります。このとき、ゆっくり点滅しながら這い上がるのでとても綺麗なのです。水戸辺りでは、4月上旬の雨上がりの日に幼虫の上陸が確認されることが多いのですが、今年はなかなか見ることが出来ず、上陸を見逃してしまったのではないかと不安になっていたのですが、昨晩やっと確認することができました。

ホタルの専門書によると、西日本型のゲンジボタルは集団で一斉に上陸して、東日本型のゲンジボタルはあまり集団上陸はせずに、1ヶ月くらいの間に何回か上陸すると書かれています。私が今までに観察したものはポツリポツリと数匹の幼虫が上陸するところだけだったので、昨夜は1ヶ所で100匹を超える数の上陸を見る事が出来て感激してしまいました。地元の人の話によると、この場所では先週も上陸が確認されているそうなので、相当な数のホタルが自生していると思われます。

昨夜は雨が降る中の観察で、もしかしたら雨足が強くて止むまで上陸しないのではないかとも考え心配したのですが、実際には20時を過ぎた頃にはコンクリート壁を登り切って土手に到着しているものもあり、22時近くなっても、まだ水中から出て来る幼虫がいることを確認できました。


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2008年10月 1日 (水)

「ふるさと生き物の里」がピンチ!

市内には環境省が選定した「ふるさと生き物の里100選」に選ばれた場所が2ヶ所あります。そのうちの1つで市内の中心部に近いにも関わらず、葦に囲まれた池や雑木林、小川などがあって、ホタルやトンボなどが生息する貴重な自然が残されているところがこの写真の場所なのです。今の時期には、赤紫のツリフネソウや赤いミズヒキが群生していてとても綺麗で、道の周り良く観察すると最近あまり見かけなくなったスズメウリも見つけることができるし、運が良ければカワセミに出逢うこともあります。


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